カラーコムグループは、シリコーンとアクリル共重合体からなる新しいタイプのコーティング「シリコンベースコーティング」を開発しました。シリコンベースコーティングは、シリコーン強化エマルジョンをコア膜形成物質とし、高純度シリカをコア顔料として用いることで、独特の質感を持つ新しいタイプのアートコーティングです。
1. 構成
シリコーンエマルジョン、二酸化ケイ素、
シリコンエマルジョン:
アクリル酸は、塗料製造用の高品質原料として、幅広い応用シナリオを持っています。シリコーン強化エマルジョンはアクリルエマルジョンをベースとし、シリコーン改質された一種の高強度エマルジョンを使用することで、塗料の総合的な性能を向上させる方策です。
二酸化ケイ素:
二酸化ケイ素は高品質の物理顔料であり、耐摩耗性、硬度、耐候性に優れていますが、シリカ含有量が多く、沈殿しやすいため、コーティング配合システムにおける一般的な添加量は多すぎません。シリコン系コーティングにおけるシリカ添加量は大幅に増加しており、そのシリカ含有量は通常のコーティングの5~10倍にも達することがあります。
2. 技術原理
シリコン強化技術
アクリル樹脂の重合反応により、高品質の塗料エマルジョンが生成されます。純粋なアクリル樹脂は環境保護等級が高いものの、耐水性、接着性、高温粘着性、硬度が低いなどの欠点があります。これらの欠点を克服するために、研究により、アクリレート中のC=O二重結合の炭素元素をケイ素元素に置換することで、シリコーン強化エマルジョンが得られることが示されています。Si=O二重結合の結合エネルギーが高いため、エマルジョンはより安定し、耐候性、耐水性、接着性が大幅に向上します。
3. 利点
中程度の質感
シリコンベースのコーティングは、一般的に中程度の質感があり、視覚と手触りが通常のラテックス塗料とは明らかに異なり、一種の芸術用塗料に分類されます。シリコンベースの塗料本体の顔料には、大量の無機鉱物顔料粒子が含まれているため、シリコンベースのコーティングは一般的に一定の金属的な質感を持っています。
クリーンな味と環境保護
シリコン系塗料は、シリコーン改質・強化エマルジョンをコア膜形成物質として用いるため、後工程の塗料製造工程で添加剤の使用量が極めて少なく、環境保護レベルが高く、最新の高級塗料の一つです。本物のシリコン系塗料は、塗装後4時間以内に施工可能で、基本的に室内に有害物質を放出しません。
高硬度
シリコン系コーティングはシリカをコア顔料として使用しているため、コーティング膜全体の硬度が高く、耐摩耗性が良好で、コーティング膜の耐用年数が長くなります。
4. 建設方法
シリコン系コーティングは、ある程度の粒状感があるため、スプレー施工に適しています。スムーズな吐出を確保するには、材料経路とガス経路を分離するように設計されたスプレーガンを使用するのが適切です。
5. 適用範囲
シリコン系塗料は、微細な質感を持つ芸術的な塗料で、高い環境保護性と高い品質が求められる室内空間の壁装飾に適しています。特に、軽やかな高級感のある壁装飾に最適です。
6. 業界の見通し
シリコーン強化技術は、コーティング改質技術の重要な研究分野に属しています。現在、その応用シナリオはますます成熟しています。シリコーン系コーティングは、環境保護、清涼感、長寿命、緻密な塗膜、防汚性、耐摩耗性などの特性を有し、あらゆる家庭空間に適しています。継続的な技術研究開発と革新を通じて、シリコーン系コーティングは将来のコーティング市場における開発重点分野の一つとなるでしょう。
投稿日時: 2023年12月29日